部屋干しの臭いは、室内に洗濯物を干すことで生じる臭いのことです。この記事では、部屋干しの臭い対策をしたい人に向けて、部屋干しが臭くなる原因や臭くしないためのポイント、さらには具体的な干し方などにつて解説しています。部屋干しをする機会の多い人はぜひ参考にしてみてください。
臭いは気にならない?「部屋干し」について
ここでは、部屋干しについて、日本以外の状況やメリットなどについて解説します。
部屋干しは日本の文化?
日本では、洗濯物を外に干す家庭が多いのではないでしょうか。一方で、海外では地域にもよりますが部屋干しが主流となっている国が少なくありません。例えばアメリカの場合、元々外干しの習慣がなかったり、条例によって禁止されているケースもあります。また、乾燥機が頻繁に利用されることも外干しが一般的ではない背景にあると考えられます。
部屋干しのメリット
ここでは、部屋干しを行うメリットについて解説します。
花粉やホコリなどへの対策
花粉やアレルギーがある人にとって洗濯物に花粉やアレルギー物質が付着するのは避けたいところです。また、洗濯物を外に干すことでホコリや虫が付着するケースもあります。部屋干しであれば、余計なものが付着する心配がありません。
天気の変化に影響を受けない
洗濯物を外に干す際に考慮しなければいけないのが天気です。干すときは晴れていても急に雨が降ってくることも珍しくありません。また、強風で洗濯物が飛ばされるケースもあるでしょう。一方で部屋干しなら天気の影響は一切受けません。
色褪せの防止
洗濯物を外に干していると紫外線が衣類にあたり色褪せすることがあります。また、車の排気ガスが多く、それによって色褪せてしまうケースもあるでしょう。部屋干しであれば、外干しに比べて変色のリスクを低減できます。
プライバシーの保護
プライバシーの観点や防犯目的から洗濯物を外に干したくない、と考える人もいるでしょう。そのようなケースにも部屋干しが向いています。部屋干しであれば、外から洗濯物が見られる心配がないので、安心して干すことができます。
天日干しは臭いが気にならない理由
部屋干しに比べると、天日干しは臭いが気になりません。天日干しは日光の熱と光、そして風によって乾くためです。日光にはニオイの原因になる菌を殺菌する効果があるため、乾いた後の臭いが残りません。
部屋干しによる臭いの原因とは?
ここでは、部屋干しをした際になぜ臭いがつくのか、その原因について解説します。
洗濯物に残った汚れ
部屋干しをすると衣類が臭うのは、洗濯物に汚れが残っているためです。部屋干しは外干しに比べると乾くまでに時間がかるため、衣類が水分を含んでいる時間が長くなります。それによって汚れが変質して雑菌が繁殖し、臭いが発生するという仕組みです。
洗濯槽のカビ
洗濯槽にカビが発生していることが原因で衣類が臭うケースもあります。洗濯槽の裏は湿気があり、カビが繁殖しやすい環境です。そのため、洗濯槽を長い間掃除しないとカビが増殖し、部屋干しでの臭いが発生しやすくなります。
部屋干しでの臭いを防ぐ方法は?
ここでは、臭いを防ぎながら部屋干しをする方法について解説します。
洗濯物をためない
洗濯物を洗濯槽の中にためておく人は注意が必要です。洗濯槽に洗濯物を放置することで雑菌が発生し、衣類が臭うようになってしまいます。そのため、洗濯するまでは通気性のいい洗濯カゴに入れるようにしましょう。また、湿った衣類やタオルはできるだけハンガーやタオル掛けなどにかけておくようにしてください。
洗濯槽を綺麗に保つ
洗濯槽はカビが増殖するのにぴったりの環境なので、少し放っておくとカビがあっという間に発生してしまいます。そのため、洗濯槽をこまめに掃除して綺麗な状態を保ちましょう。洗濯機のふたを開けておくのもポイントです。
洗濯槽を綺麗に保ちたい人には「とみおかクリーニング」のオリジナル洗濯洗剤がおすすめです。普段の洗濯をしながら、3か月程毎日使うと洗濯槽の裏側も綺麗できます。
臭いを防ぐ洗剤を選ぶ
部屋干し専用の洗剤
洗剤の中には、部屋干し専用のものが販売されています。部屋干し専用の洗剤は除菌・抗菌成分を含んでいるため、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることができます。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤の利用もおすすめです。酸素系漂白剤は、通常の洗剤に比べて殺菌力が強いため、臭いの元となる雑菌が繁殖するのを防ぐことができます。酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプがあり、臭いを予防したい場合は、粉末タイプの方がより効果的です。ただし、粉末タイプは水洗いできない衣類や色物などには使用できないので注意してください。
重曹
重曹は弱アルカリ性で、汚れを分解する作用を持っています。また、消臭効果もあるので部屋干しの際にもおすすめです。普段使っている洗剤と一緒に重曹を使うだけなので簡単に臭い対策ができます。
柔軟剤
本来、柔軟剤は衣類を柔らかくするものです。しかし商品によっては除菌効果や防臭効果があるものがあったり、香りをつけてくれるものがあったりするので、部屋干し対策に活用できます。
脱水は2回行う
通常脱水は1回行いますが、2回行うことで、水分をしっかりと飛ばすことができるため、衣類に残る水分が少なくなり、洗濯物が乾きやすくなります。そうなると雑菌が繁殖しにくくなるため、臭いも発生しにくくなります。
干し方を工夫する
間隔を空けて干す
洗濯物を早く乾かすためには風通しをよくする必要があります。そのため、干す際は衣類の間隔を空けて干すようにしてください。間隔は大体10~15cmほどです。感覚があれば風が通るので衣類の乾燥も早くなり臭いもつきにくくなります。
アーチ状になるように干す
角ハンガーを使って洗濯物を干す際はアーチ状になるように衣類を配置するのがポイントです。例えば両端にはタオルなどの長いものを、中央には靴下や下着といった短いものを配置しアーチ状にするとアーチの下を風が通るので、乾きやすくなります。
交互に干す
冬場など厚手の服を洗濯する際は、薄手の服と厚手の服を交互に干すようにしましょう。そうすることで、洗濯物の間に隙間が作れるので是通しが良くなり、洗濯物が乾きやすくなり、臭いも防ぐことができます。
太めのハンガーを使用する
ハンガーは太めのものがおすすめです。太めのハンガーを使用することで、生地の間に厚みを持たせることができ、生地同士がくっつかなくなるので、空気が循環しやすくなり、早く乾きます。
片側を長くなるように干す
バスタオルやフェイスタオルをハンガーにかけて干す際は、片側が長くなるように干すのがポイントです。そうすることで、空気に触れる面積を広げられ、乾燥までのスピードもアップします。
衣類によって干し方を変える
衣類によって干し方は異なります。例えばシャツやポロシャツなどのトップスはボタンを外して襟を立ててから干します。また、パーカーはフード部分が背中の部分と重ならないように逆さにして干すのが基本です。そして、ズボンやスカートなどのボトムスは、裏返しにしたうえで角ハンガーを使って筒状に干してください。
家電を使う
家電は衣類を乾燥させる際にサポートしてくれます。例えば扇風機で風を当てることで水分が蒸発しやすくなるため、乾きやすくなります。また、除湿機やエアコンで湿度を下げるのも有効です。
干す場所を工夫する
部屋干しに向くスペース
部屋干しに向いているのはバスルームです。バスルームには換気扇がついていることが多いので、換気扇を使用して風通しを良くすれば服が乾きやすくなります。また、空気がもっとも動く部屋の中央、温かい空気が上昇する階段の天井付近なども部屋干しに向いています。
部屋干しに向かないスペース
部屋干しに向いていないのはカーテンレールです。ハンガーを引っ掛けるのに便利かもしれませんが、ハンガーの重さでカーテンレールが下がってしまったり、カーテンの汚れが衣類に付着し、雑菌が増えたりする恐れがあるので、干さないようにしましょう。
部屋干しに向く衣類の素材を知る
ポリエステル
ポリエステルは、速乾性の素材で、水に濡れても乾きやすいのが特徴です。そのため、乾燥に時間のかかる部屋干しでも干しやすい素材だと言えます。また、洗濯によるシワができにくく型崩れしないのもポリエステルの特性です。
綿
綿100%のものだと乾きにくいですが、薄手の服やタオルなら部屋干しできます。中には、綿とポリエステルの混合素材もあります。混合素材であれば、ポリエステルの持つ速乾性も備えているので部屋干しに向いていると言えるでしょう。
部屋干しで嫌な臭いがついてしまったら?
ここでは、部屋干しで衣類に匂いがついてしまった時の対策について解説します。
煮沸消毒する
衣類に付着する雑菌は熱さに弱いため、熱湯で煮沸消毒すれば死滅します。煮沸消毒をする際は、大きめの鍋に衣類を入れて、40〜60度程度の熱湯で煮るだけです。もしそれでも匂いが取れない場合は、酸素系漂白剤や洗剤を加えると効果的です。
乾燥機やアイロンを使う
洗濯直後に乾燥機を使用するのも1つの方法です。乾燥機は高温で衣類を乾燥させるため、除菌効果もあります。また、アイロンを使用する方法もあります。こちらもアイロンの熱を利用して雑菌を死滅させるというものです。洗濯物が少し乾いてきたらアイロンをかけてみてください。
まとめ
部屋干しをすると衣類が臭うのは、衣類に水分が残る時間が長く、雑菌が繁殖しやすくなっているためです。臭いを残さないためには、干す際に風通しを良くしたり、乾きやすい干し方を行なってみたりするのが有効です。
また、洗剤を工夫するのも1つの方法です。「とみおかクリーニング」で販売しているオリジナル洗濯洗剤は、地元北海道で知らない人がいないほど有名なクリーニング屋が作ったこだわりのお洗濯洗剤です。
洗うたびに元々衣類に付着していた洗剤などの残留物が除去され、洗濯時に洗濯槽のクリーニングもできるので、部屋干しにもおすすめです。
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