とみおかクリーニングの原点は、着物の洗い張りです。
『洗い張り』って聞いたことありますかね?
着物の洗い方の呼び名です。
なんせ、とみおかクリーニングが始まったのは、昭和25年。
まだまだ着物を着ている人がたくさんいた時代で す。
洗い張りとは、着物をいったん(縫って仕立ててあるものを)解いて、1枚の反物(タンモノ)に戻します。
着物屋さんなんかで見たことありますかね?着物の生地がグルグル海苔巻きのように巻かれている巻物。
あれが反物です。
反物に戻して、水で洗って、物の両端をピンと張って生地のゆがみなどを調整して仕上げ、そして、また、仕立て直して着物にしたんです。
洗って、張るから、洗い張り。
手間をかけていたんですね。
着物はとてもデリケートなので、洗い張りの作業は、根気と手先の器用さが必要です。
創業者の妻である、富岡キクがこの洗い張りが得意だったと聞いています。
その丁寧な仕事が町の人々から評判を得て、なんとか今日のとみおかクリーニングの礎となったのでした。
その着物のメンテナンスに関する技術は、もちろん現在も受け継がれております。
同じく中標津町にある『なぎさ本舗 京都屋』がその工房です。