洗濯洗剤と柔軟剤の正しい使い方|一緒に使う際の注意点から選び方まで解説します!

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洗濯洗剤は衣類の汚れを落とすために、柔軟剤は洗濯の仕上がりをよくするために使用するものです。しかし、洗濯洗剤と柔軟剤には様々な種類があるので、どのように選び、使用すればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この記事では、洗濯洗剤と柔軟剤の正しい使い方や一緒に使う際の注意点を解説します。ぜひ参考にしてください。

洗濯洗剤の特徴について

洗濯洗剤は、洗浄力が高く皮脂汚れを落とせるので、衣類の汚れ落としには欠かせません。洗浄力の強さや洗える素材などに違いがあるので、それぞれの特徴を理解しましょう。

洗剤の主成分について

洗剤の主成分は、界面活性剤と呼ばれる物質です。界面活性剤とは、石鹸などにも使われる洗浄成分で、皮膚の汚れを落とす効果があります。その洗浄力は高く、使いすぎれば皮膚の保湿に必要な皮脂まで落としてしまうほどです。最近はエコなどの観点から、すずぎが1回で済む界面活性剤少なめの洗剤も人気を集めています。

タイプは用途によって使い分ける

洗濯洗剤には、液体や粉末などのタイプが違うものや、洗浄力が強いもの弱いものまで、様々な種類があります。洗いたい衣類や落としたい汚れによって、使い分けましょう。

主な洗濯洗剤の種類と特徴

代表的な洗濯洗剤の種類と特徴を紹介します。

粉末石鹸

粉末洗剤は、洗浄力が高く頑固な汚れ落としに効果的です。皮脂やタンパク汚れなどをしっかり落とし、仕上がりをスッキリさせたいときに使用します。

ただし、液体洗剤より水に溶けにくく、多すぎると衣類に残留するので注意が必要です。溶け残るようであれば、あらかじめお湯で溶かして使用しましょう。

液体洗剤

液体洗剤は、粉末洗剤より洗浄力はありませんが、溶け残りが少なく日常的に使えます。液体なので、襟や袖などの汚れが強い部分に直づけもできます。弱アルカリ性の商品は洗浄力が強いので、メインの洗剤として使用できます。ただし、皮脂汚れや泥汚れなどを落とすときは粉末洗剤が必要です。

蛍光増白剤が入っているものに注意

蛍光増白剤入りの洗剤は、衣類を白くする作用があるので、白いワイシャツやTシャツなどに用いるようにしましょう。色柄物に使うと、繊維を変色させる可能性があります。

弱アルカリ性か中性かに注意

洗濯洗剤は、基本的に中性より弱アルカリ性の方が洗浄力が強く、素材によっては衣類の繊維を傷めてしまいます。よって「皮脂汚れには弱アルカリ性」「ニットなどの繊細な衣類には中性」などのように、衣類の性質によって使い分けましょう。

柔軟剤入りや漂白剤入りの洗剤もある

柔軟剤入りの洗剤は、仕上がりをふっくらと柔らかくしてくれます。消臭効果だけでなく、衣類に香りづけもできます。また、漂白剤入りの洗剤は、シミなどの汚れを落としてくれる洗浄力の高いものです。ただし、成分によっては色柄物に使用できないので、注意が必要です。

おしゃれ着用の洗剤

おしゃれ着用の洗剤は、中性の液体洗剤です。弱アルカリ性と比べると洗浄力は落ちますが、生地に優しく、レースやニットなどの繊細な衣類の洗濯に使えます。シリコンが配合されいるので、縮みやすい衣類の洗浄にもおすすめです。

デリケートな衣類を弱アルカリ性の洗剤で洗ってはいけない

ニットやウールなどのデリケートな衣類は、必ず「中性」か「おしゃれ着用」の洗剤で洗いましょう。弱アルカリ性の洗剤を使うと、1回目の洗濯では変化がなくても、3~4回目で縮んでしまうことがあります。使用して大丈夫か迷ったときや、既に縮んでしまったときは、クリーニング屋さんに相談してください。

洗濯洗剤の正しい使い方

洗濯洗剤の正しい使い方を説明します。

多めに入れるのは間違い

洗濯洗剤は、メーカーが決めた使用量を守ることが大切です。多すぎると洗剤をすすぎきれなかったり、衣類に汚れが付着しやすくなったりします。また、溶け残った洗剤カスが洗濯機の中で蓄積すると、洗濯槽も汚れてしまいます。

ひどい汚れには事前に処理(直づけ、つけおき)をする

ひどい汚れがついたときは、液体洗剤を直づけし、ぬるま湯につけながらもみ洗いしましょう。直づけすると、洗剤を水に溶かすときと比べて洗浄成分が濃くなり、頑固な汚れも落としやすくなります。つけおきなど、事前に処理をしてから洗濯することも効果的です。

柔軟剤の特徴

柔軟剤の特徴について紹介します。

洗浄力は無い

柔軟剤は洗浄力がなく、洗濯の仕上がりをよくするための成分が配合されています。汚れを落としたいときは、洗濯洗剤も一緒に使いましょう。

柔軟剤の正しい使い方について

柔軟剤の正しい使い方について紹介します。

多めに入れるのは間違い

柔軟剤も洗濯洗剤と同様に、用法用量を守って使用することが大切です。多めに入れすぎると、衣類の肌触りや見た目が変わってしまいます。防腐剤などの添加物が入っている商品だと、アレルギーを引き起こす可能性もあるでしょう。

入れるタイミングは洗濯機の種類によって違う

全自動洗濯機の場合の柔軟剤は、専用の投入口に入れるか、2回目のすすぎと同時に入れます。ドラム式洗濯機の場合は、専用の投入口に入れましょう。二槽式洗濯機の場合は、2回目のすすぎと同時に入れます。

柔軟剤の働きについて

柔軟剤がふっくらとした質感や触感をだすのは、配合成分である陽イオン界面活性剤が衣類表面を覆うためです。衣類の隙間に付着した陽イオン界面活性剤が繊維同士の滑りをよくし、心地よい肌触りとなります。

洗濯洗剤で洗ったものにプラスされる効果

柔軟剤を使用すると、仕上がりをふっくらと柔らかくしてくれます。消臭・防臭効果もあり、好きな香りをつけることも可能です。静電気を防ぐ働きもあり、ほこり・ゴミ・花粉なども付着しにくくなります。洗いあがりの状態に敏感な人でも安心です。

花粉対策にもなる!

柔軟剤の静電気を抑止する効果により、衣類に花粉がつくことを防止できます。特に花粉症の人は、静電気抑止効果の高い柔軟剤を用いましょう。

お部屋の消臭スプレーとしても使える!

柔軟剤は、水に薄めて濃度5~10%ほどにすると、消臭スプレーとしても使えます。ただし、柔軟剤の濃度を薄めすぎると防腐剤の効果が弱まり、カビが発生してしまう可能性があるので、注意してください。

洗濯洗剤と柔軟剤を一緒に使用する際の注意点

洗濯洗剤と柔軟剤を一緒に使用する際の注意点を紹介します。

混ぜてはいけない

洗濯洗剤と柔軟剤は、互いの効果を打ち消し合うため、混ぜてはいけません。全自動洗濯機やドラム式洗濯機の場合は自動投入口に入れる事で問題ありませんが、二槽式洗濯機を使う際は注意しましょう。

自動投入口がついていない二槽式洗濯機の場合には、タイミングをずらして別々に自力で投入

二槽式洗濯機は、柔軟剤用の投入口がありません。そのため、二槽式洗濯機を使用する際は、洗濯洗剤と柔軟剤を投入するタイミングをずらしましょう。

洗剤残りが少ない状態での使用が柔軟剤の働きを強める

洗剤と柔軟剤は、お互いの効果を打ち消し合います。そのため、柔軟剤は洗剤を十分落としきってから、使用しましょう。最近は1回のすすぎで洗える洗剤もあるので、洗い上がりを早めたい場合は試してみてください。

洗濯物の入れすぎに注意

洗濯物を入れすぎると、洗濯機の中で衣類が回らず、汚れが落ちません。汚れが付着したまま柔軟剤を使うと、不快臭や黒ジミの原因になります。洗濯物はためずに、余裕をもって洗いましょう。

柔軟剤の香りを残したい場合は

柔軟剤の香りを残したい場合は、併用する洗剤の香りを抑えましょう。洗剤は無臭性のものか、あまり香りの強くないものがおすすめです。

乾燥機の使用は避ける

熱を加えると柔軟剤の香り成分が劣化するので、乾燥機の使用は避けましょう。タオルを乾燥機にかける場合は、乾ききる前にいったん取り出し、80回ほどバサバサとさばきます。

柔軟剤の香りを弱めたい場合は

柔軟剤の香りを弱めたい場合は、「無臭性」や「香りの抑えられた」商品を使います。香り自体は好みだけどニオイの強さを減らしたいという人は、無臭性の柔軟剤も一緒に混ぜて使用することがおすすめです。

柔軟剤入りの洗濯洗剤を使用する場合にも柔軟剤は必要?

「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸」という成分が配合されている場合は、別の柔軟剤を使用することがおすすめです。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸は、電気的にマイナスなので、柔軟剤の陽イオンで中和する必要があります。

注意事項

中和を行わなかった場合、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸」が原因で洗濯した後の洋服に「マイナスの電気」が帯電し、「静電気」や「繊維のごわつき」が起こってしまう恐れがあります。

洗濯洗剤や柔軟剤の選び方について

洗濯洗剤や柔軟剤は、用途に応じて最適な成分や香りが決まります。それぞれの詳しい内容を見ていきましょう。

お子さんがいる、肌が弱いなど

お子さんがいる人や肌が弱い人は、自然由来や弱酸性の洗濯洗剤・柔軟剤を選びましょう。界面活性剤が抑えられた商品も、肌への負担が少ないのでおすすめです。最近は、界面活性剤の配合量を抑え、酵素の力で汚れを落とす商品もあります。

白さを追求するなら

白さを追求するなら、蛍光増白剤入りの洗剤がおすすめです。蛍光増白剤入りの洗剤は、漂白剤のように色を抜くのではなく、もともとの白さをより際立たせます。

洗濯の手間をなるべく減らしたい場合には

洗濯の手間をなるべく減らしたい場合は、「ジェルボールタイプ」や「柔軟剤入りの洗剤」を使いましょう。柔軟剤入りの洗剤は、「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩」が入っていないものを選びます。すすぎ1回でも大丈夫な界面活性剤が少なめのタイプもおすすめです。

柔軟剤の香りの強さにこだわる場合の注意点

柔軟剤の香りの強さにこだわる場合は、多種多様な商品を試してみることで、好みの香りが見つかるはずです。ただし、海外製の柔軟剤は香りが強い傾向にあるので、ニオイで周囲に迷惑をかけないか確認してください。

まとめ

洗濯用洗剤と柔軟剤は、衣類の汚れを落としたり仕上がりをよくしたりするために必要ですが、一緒には使えません。それぞれに特徴があるので、用途に応じて使い分けましょう。

とみおかクリーニングでは、オリジナルの洗濯洗剤を販売しています。界面活性剤を抑えた商品もあるので、赤ちゃんがいる人や肌の弱い人でも安心です。善玉バイオの力で、残留した洗剤・柔軟剤成分もしっかり除去できます。洗濯槽のクリーニングも可能なので、ぜひ一度お試しください。

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