お気に入りのTシャツが傷まない汚れの落とし方を知りたい人も多いのではないでしょうか。この記事では、自宅での汚れの落とし方や外出先でのシミ抜き方法を紹介します。専門業者に依頼するときの料金相場なども解説するので、ぜひ参考にしてください。
Tシャツの汚れの原因は何か?
Tシャツの汚れは、目に見えない汚れが付着している可能性が高いです。ここでは、Tシャツの汚れでよくある「黄ばみ」「黒ずみ」「その他のシミ」について、詳しい内容を紹介します。
黄ばみ
黄ばみは、汗とともに毛穴から出た皮脂が酸化したものです。初めのうちは無色透明ですが、時間が経つにつれ色味が増していきます。すぐに黄色くなるのではなく、毎回の洗濯で皮脂汚れを落としきれていないことが原因です。
黒ずみ
黒ずみは排気ガスや埃などの空気中の不純物が、皮脂汚れに付着したものです。空気中の不純物がくっついているため、黄ばみよりも洗浄することが難しいと言われています。皮脂が多くなるほど落としにくくなるため、黄ばみより先に洗浄する必要があります。
その他のシミ
その他のシミとは、泥・飲食物・ペンキ・錆・体液・美容品・ボールペンなどによる汚れのことです。きれいに落とすためには、まずシミ抜きから始める必要があります。
Tシャツの普段の洗い方
Tシャツは、着用したらすぐに洗うことが基本です。毎回漂白剤を使用して肌着を洗うと、普段から汚れにくくなり、汚れても落としやすくなります。色柄物は色素が落ちやすいので、酸素系漂白剤を使用しましょう。
他にも、汚れをきちんと落とす方法があるので、紹介していきます。普段の洗濯でできる方法なので、ぜひ参考にしてください。また、洗濯の際は繊維を傷めないように、必ず洗濯表示を確認しましょう。
白いまま着続けるための主なポイント
皮脂汚れを効果的に落としたいなら、水よりもお湯を使いましょう。油はお湯で分解されるように、皮脂汚れもお湯の方がよく落ちます。洗剤は、洗浄力が強い弱アルカリ性の粉末洗剤を使ってください。
洗濯後は、紫外線で繊維を痛めないように陰干しでTシャツを乾かしましょう。最後にアイロンをかけて形を整えます。
襟の汚れには固形石鹸を使う
襟には皮脂がつきやすいので、固形石鹸を使って念入りに洗浄しましょう。そのままにしておくと黄ばみや黒ずみの原因となるので、注意してください。着用のたびに固形石鹸でこすり、軽くもみ洗いをして洗濯することが大切です。
軽い汚れを落とす方法
軽い汚れの場合は、食器用洗剤や重曹で洗浄できます。食器用洗剤を使うときの手順は、以下の通りです。
- 汚れている部分に洗剤を塗布する
- 塗布した部分の繊維を傷めない程度にもみ洗いする
- 使い捨ての歯ブラシがあればこすって汚れを落とす
- 塗布部分を軽く水ですすいでから洗濯する
重曹で洗うときの手順は、以下の通りです。
- お皿に重曹を適量入れ、水でペースト状になるまでとかす
- 汚れている部分に塗布して1~2時間ほど放置する
- 洗濯機に入れて洗浄する
汚れがひどいときの落とし方
汚れがひどいときは、酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗い、もしくは塗り洗いします。Tシャツを酸素系漂白剤でつけ置き洗いする手順は、以下の通りです。
- 40℃前後のお湯に酸素系漂白剤をとかす
- 1時間ほど洗濯物をつけ置く
- 洗濯機で洗浄する
塗り洗いは、以下の手順で行います。
- 汚れている部分に酸素系漂白剤を直接塗る
- 5分ほど放置する
- 洗濯機で洗浄する
酸素系漂白剤で落ちない汚れは、アイロンの高熱スチームで皮脂汚れを分解してから落としましょう。
Tシャツの汚れ(シミ)の落とし方
頑固な汚れやシミを、自宅や外出先で落とす方法を紹介します。シーン別の対処法を知っておくと、いろいろな場面で便利です。専門業者に依頼する場合についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
自宅で汚れを落とす方法
通常の汚れやシミは、洗濯前に前処理をして落としますが、ひどいシミや時間が経った汚れの場合は、まずシミ抜きを行います。時間が経つと落ちにくくなるので、できるだけ早めに対処しましょう。ここでは、汚れの落とし方を汚れの種類ごとに紹介します。
黄ばみの落とし方
黄ばみを落とすには、「大きめの容器」「粉末洗剤」「酸素系漂白剤」「40℃前後のぬるま湯」を用意します。具体的な手順は、以下の通りです。
- 大きめの容器に40℃前後のぬるま湯を3Lためる
- 粉末洗剤と酸素系漂白剤を15g投入しよく混ぜる
- 洗濯物を入れ、20分ほどつけ置き洗いする
- 洗濯機で洗浄する
黄ばみは早めに対処すればするほど、落としやすくなります。一度着た服はそのまま放置せず、すぐに洗濯するようにしましょう。普段からこまめに汗を拭き、皮脂を衣類に付着させにくくすることも大切です。
黒ずみの落とし方
黒ずみを落とすには「大きめの容器」「固形状の洗濯用せっけん」「粉末洗剤」「酸素系漂白剤」「40℃前後のぬるま湯」を用意します。具体的な手順は、以下の通りです。
- 固体の洗濯用せっけんで黒ずみ部分をこすり汚れをもみ出す
- 大きめの容器に40℃前後のぬるま湯を3Lためる
- 粉末洗剤と酸素系漂白剤を15g投入しよく混ぜる
- 洗濯物を入れ、20分ほどつけ置き洗いする
- 洗濯機で洗浄する
頑固な黒ずみは洗濯用せっけんを使った後に、該当部分をアイロンの高熱蒸気で3秒ほど蒸らします。この状態からぬるま湯で軽くすすぐと、汚れを落としやすくなるのでおすすめです。すすぎ後は、そのまま洗濯機で洗浄しましょう。
泥汚れの落とし方
泥汚れを落とすには、「固形状のせっけん」と「歯ブラシなどのブラシ類」を用意します。具体的な手順は、以下の通りです。
- 衣類を完全に乾かす
- ブラシで衣類についている泥を落とす
- せっけんを40℃前後のお湯につける
- せっけんで汚れ部分をこする
ブラシで泥を落とすときは、繊維が傷つかないように力加減を調節しましょう。力を入れすぎると、Tシャツが部分的に劣化し、見た目が悪くなります。
油汚れ(食べ物、化粧品、ボールペン、血液など)の落とし方
油汚れを落とすには、「エタノール」「蛍光剤なしの液体洗剤」「液体と粉末の酸素系漂白剤」「タオル」「40℃前後のお湯」を用意します。具体的な手順は、以下の通りです。
- 乾いたタオルを敷き、その上に衣類を置く
- 液体洗剤とエタノールを2:1の比率で混合する
- 上記の混合液を油で汚れている部分に吹きかける
- 歯ブラシを使って混合液をなじませる
- タオルに汚れがつかなくなるまで上からたたく
- 40℃前後のお湯ですすぐ
汚れが落ちにくい場合は、液体と粉末の漂白剤を9:1の比率で混合し、液体洗剤とエタノールを吹きかけた後に塗布しましょう。
※漂白剤を使用する際の注意事項
油汚れの色素が残ってしまった場合には、漂白剤を使用します。漂白剤には酸素系と塩素系がありますが、色落ちが気になる場合は酸素系漂白剤を使いましょう。塩素系漂白剤は洗浄力が強すぎるため、色味のある衣類には使えません。
また色柄物は、長い時間洗濯したり高温のお湯を使ったりすることでも染料が落ちます。必ず洗濯表示を確認してから洗いましょう。
歯磨き粉が飛んでしまったときの取り方
歯磨き粉が衣類に付着した場合は、「雑誌」と「輪ゴム」を使って汚れを落としましょう。具体的な手順は、以下の通りです。
- 雑誌の表紙の上に衣類を置く
- 輪ゴムを数回指に巻きつける
- ゴムの部分で歯磨き粉をこすり取る
ゴムの部分で歯磨き粉を擦り取るときは、衣類の繊維を傷つけないように注意しましょう。うまく力を調節すると、ゴムの部分で繊維にこびりついた歯磨き粉を吸着できます。非常に簡単なので、急いでいるときなどにおすすめです。
外出先で応急処置的に汚れを落とす方法
外出先ではシミを広げないように、ティッシュかハンカチで押さえるようにして汚れを移しとりましょう。帰宅後は、すぐにシミ抜きや洗濯をして本格的に汚れを落とします。中心から汚れを落とすとシミが輪っか状に広がるため、シミの周りから洗浄するのがポイントです。
しょうゆやコーヒーなどのシミは水に溶けるため、「水」と「ティッシュペーパー」を使って落とします。油分を含んだシミ抜きは、「水」と「ティッシュペーパー」に加え「ハンドソープや石けん」が必要です。
専門業者に依頼する場合
どうしても汚れを落とせないときは、プロのクリーニング屋さんに依頼します。シミ抜きの料金は、直径3センチ程度の大きさで500円ほどです。シミの直径と汚れ具合によっては、それ以上になることもあります。中には無料でシミ抜きしてくれるところもあるので、クリーニングに出すときは事前に業者に確認しましょう。
クリーニングされたものを受け取るには、最低でも2日~1週間程度かかることが多いです。そのため、すぐにTシャツを着たい場合は、自宅や外出先で汚れを落としましょう。
まとめ
Tシャツの「黄ばみ」「黒ずみ」は、毎回の洗濯で皮脂汚れをしっかり落とすことで抑えられます。インナーを着るなどして、衣類に皮脂を付着させないことも効果的です。その他のシミを落とすには、洗濯洗剤や漂白剤でシミ抜きをしましょう。それぞれの状況に合った方法で、Tシャツの汚れを落としてください。
とみおかクリーニングでは、クリーニング店であるという強みを活かし、汚れに合わせた幅広い洗濯洗剤を取り扱っています。創業当初からお客様に恵まれ、地元北海道で知らない人がいないレベルにまで成長しました。Tシャツの汚れ落としに困っている人は、ぜひご相談ください。