ゴアテックス(GORE-TEX)は、アウトドアウェアやレインウェアといった、屋外での活動を快適にしてくれるアイテムでよく使われる素材です。
屋外で着るウェアは どうしても汚れてしまうことが多くなるので、定期的に洗濯をしたくなるもの。
ゴアテックスウェアの洗濯では、生地そのものが機能性を持っていることから、洗うときにコツが必要になります。
このページでは、ゴアテックスの洗濯の方法や、洗濯の際に気をつけると良いポイントについて解説します。
ゴアテックスウェアを快適に着こなすための洗濯方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ゴアテックスのウェアを着た後は、そのたびに洗った方が良い
洋服のお洗濯、どうしても溜めてしまいがちですよね。
衣類の生地には、皮脂などの目には見えない汚れが溜まってしまうので、洗濯をしてすっきりと洗い落としましょう。
ゴアテックスのウェアでも、汚れが溜まるという点では同じです。
ゴアテックスでは特に、汚れが 撥水性(はっすいせい)などの機能を低下させる原因になります。
ウェアの寿命にも影響しますので、長く着続けたいと思ったら 何よりもお洗濯がおすすめです。
そもそもゴアテックスとは?
ゴアテックスは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社(W.L. Gore & Associates)が製造販売している防水透湿性素材の商標名です。
メンブレンと呼ばれる 内部に細やかな孔(あな)を無数に持つ膜状の機能性のある素材で、外からの水を弾く「防水・撥水」と、内側にこもってしまう水蒸気を逃す「透湿性」を実現しています。
この機能性から、アウトドアウェアやレインウェア、最近ではフットウェア、スニーカーなどでも使われています。
ゴアテックスのお洗濯、まずは3つの下準備から
ゴアテックスを洗うときには、以下の3つの下準備から始めるとお洗濯をスムーズに行えます。
ゴアテックスウェアの洗濯表示・洗濯マークを確認する
洗濯の前には、必ず「洗濯表示・洗濯マーク」を確認し、「家庭洗濯ができるか? 水洗いは可能か?」「洗濯機洗いが可能? その場合の洗う強さは?」といったことを確認しましょう。
洗濯表示と合わせて「記載事項」が書かれているウェアもありますので、その内容に従いましょう。
自身での洗濯に不安がある方は、クリーニング店のサービスを受けることも安心できておすすめです。
目に見える汚れは タオルなどで拭き取る
目立つ汚れは、少し湿らせたタオルなどの柔らかな布で、あらかじめ拭き取っておきましょう。
こうすることで、次の手順の洗剤で洗うときに、よりスムーズに汚れを落とすことができます。
ゴアテックス専用の洗濯洗剤を用意する
ゴアテックスウェアへの洗剤残りは、機能性の低下につながります。ゴアテックスの生地に余分な成分を残さないよう、専用の洗剤を使いましょう。
専用の洗剤は、すすぎのときの洗剤離れがよいので、ゴアテックスの機能性低下につながる目詰まりが起こることを防いでくれます。
ゴアテックスウェアの洗い方
ゴアテックスウェアの洗濯の方法として、「手洗いで洗う方法」と「洗濯機で洗う方法」をご紹介します。
手洗いで洗う方法
- たらいにぬるま湯と洗剤を入れてかき混ぜ、洗濯液を作ります。お湯の温度は洗濯表示に従いましょう。
- ウェアのジッパーやホック、面ファスナーなどを閉めます。
- ウェアを洗濯液に浸して、押し洗いしていきます、襟元など汚れの気になる部分は、洗剤を直接つけてもみ洗いすると良いでしょう。
- ひと通り洗い終えたら、次に水を換えて何度も押しながらすすいでいきます。
洗剤を残さないようおおよそ5回以上の水換えを行って、すすぎは念入りに行いましょう。
- すすぎが終わったら、しっかりと水気を絞ります。ゴアテックスウェアでは脱水機の使用は控えましょう。
脱水機の代わりに、バスタオルを敷いた上にウェアを置き クルクルと優しくタオルで包み込むようにしてタオルドライしていきます。
- ハンガーに干し形を整えた後、両手で軽く叩き、風通しのいいところで2~3日陰干ししてください。
洗濯機で洗う方法
- ウェアのジッパーやホック、面ファスナーなどを閉め、たたんで形を整えてウェアを洗濯ネットに入れてください。
- ウェアを洗濯機に入れ、水量に合わせた量の洗濯洗剤を投入します。
- ソフトモードを選択し、脱水はせず、よくすすいでください。
- 洗濯〜すすぎが完了したら、タオルを敷いた上にウェアを置き クルクルと優しくタオルで包み込むようにしてタオルドライしていきます。
- ハンガーに干し形を整えた後、両手で軽く叩き、風通しのいいところで2~3日陰干ししてください。
ゴアテックスウェアの脱水、乾燥について
ゴアテックスウェアでは、洗濯機での脱水をしないように記載があるものが多いため、脱水の使用は控えましょう。
洗濯機での脱水の代わりに、タオルを敷いた上にウェアを置き クルクルと優しくタオルで包み込むようにしてタオルドライしていきます。
タオルドライのあとはハンガーに干し、ウェアの形を整え、両手で軽く叩き、風通しのいいところで2~3日陰干ししてください。
乾燥機の利用が可能であれば、乾燥機をかけるのもおすすめです。
洗濯表示の「タンブル乾燥」の内容に従って、温度に注意して使用しましょう。
ご自宅に乾燥機がない場合は、コインランドリーを利用するのも良いでしょう。
お近くのコインランドリーを探す際には、ネットから見つけられる「コインランドリー検索サービス」を使うと便利です。
https://www.coin-laundry.co.jp/userp/shop_search
熱を加えてゴアテックスの撥水効果を復活。その時の注意点は?
ゴアテックスは熱処理をすることで、撥水性能が回復します。
洗濯表示の「タンブル乾燥」の内容を確認し、乾燥機の利用が可能であれば、乾燥機をかけるのがおすすめです。
乾燥機以外の熱処理として、アイロンをかけることで熱を加える方法もあります。
この場合にも、洗濯表示の温度表記をよく確認してそれに従い、当て布を使いながらアイロンをかけると良いでしょう。
まとめ
ゴアテックスウェアは「機能性を保つためにも、定期的に洗う方が良い」ということを、このページでお伝えしました。
ゴアテックスウェアの洗濯で大事なのは、まずはじめに洗濯表示を確認すること。
洗濯表示を確認し「家庭洗濯可能」の表示があれば、ご家庭で自分で洗うことができます。
ウェア購入の際、家庭洗濯が可能かどうか確認してから購入するのも、ウェアを快適に着こなすという点からおすすめです。
自分で洗うときにはゴアテックス専用の洗濯洗剤を用意して、機能性を保ちながらきれいに洗っていきましょう。
「十分にすすぐこと」「タオルドライで水気を取ること」が、自分でゴアテックスを洗濯するときのポイントとなってきます。
自身での洗濯に不安がある方は、クリーニング店のサービスを受けることも安心できておすすめです。
アウトドアやキャンプを楽しんだあとに。ウェア、アウターを自分で洗える専用の洗剤です。
アウトドアウェア専用洗剤「OUTDOOR」|とみおかクリーニング
クリーニング店が作った、防水・撥水加工ウェア専用の洗剤です。
純石鹸分と植物由来・ミネラル由来の原料を使用。 香料、漂白剤は無配合。
汚れだけをきれいに落とし、繊維には余分なものを残さないので、透湿性や撥水といったウェアの性能を損なわずに洗濯することができます。